ブックレビュー

【要約】読書は1冊のノートにまとめなさい|ノートを使う読書術で読みっぱなしを脱却

テーマ
ノートを使う読書術
監修
キャリアウーマン

本書は2008年に刊行した『読書は1冊のノートにまとめなさい』のリニューアル版です。

時代が進むにつれて、パソコン、スマートフォンなどが普及してデジタル化はどんどん進んでいます。AmazonではKindle(電子書籍)や、オーディオブックなどもずいぶんと広まっています。たくさんの情報をいかに速く処理するか?それが当たり前となった現代・・・。

しかし、便利が道具が使えるようになったと言っても、情報を処理する人間の能力が向上しているとは限りません。むしろ、道具が便利になりすぎて、脳がラクしてばかりいれば、情報処理する能力はどんどん下がっていきます。ここ1年、どんな本を読んで、どういった知識を得られたか、それが実生活に役立てられているか、一度、振り返ってみてください。

本書で言いたいこと、それは「労力をかけると、身につく」ということです。

仮に、スマートフォンを使うことで30分の間に30冊の本の情報を保存することができたとしても、30分かけて一冊の本を書き写した方がいい。これは著者が実際に両方ともやってみた上での結論です。

理由は本の中身はスマートフォンに入るけれど、頭には何も入らないからです。本の読みっぱなしは、「血肉にならない」「財産にならない」のです。(実用書・学習書などを対象とお考えください)

 

【著書情報】

タイトル 読書は1冊のノートにまとめなさい
著者名 奥野 宣之
出版社 ダイヤモンド社
ページ数 274ページ
発売日 2013/11/28

 

【章立て】

第1章:ノートで「読書体験」をマネジメントする

第2章:必要な本を指名買いする「探書リスト」のつくり方

第3章:読んだ内容を財産にする「読書ノート」のつくり方

第4章:自分をつくるノートの「読み返し方」

第5章:読書体験をより充実させる20のアイデア

付録:ノートづくりに役立つ文房具26

 

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読みっぱなしの読書を脱却するための「ノートを使う読書術」

本書は、単に読書のテクニックを謳っている本ではありません。ノートを使って、本の「探し方」「買い方」「読み方」「活用の仕方」を今以上に深化させていこうという訳です。

冒頭で述べたように、読書を「読書体験」とするためには「リーディング」だけでは不十分ですし、記憶に定着しません。読み方を変えるだけではなく、本との付き合い方そのものを変える必要があります。

読書ノートを使う習慣を身につければ、以下のようなことが身につきます。

・読みたい本との確実な「出会い方」
・自分に有益な本を確実に選べる「買い方」
・理解を促し思考を深める「読み方」
・手に入れた情報の「活用法」

この過程を通じて、一冊の本が確実に自分の血肉になっていきます。

では、その手順について紹介していきます。

通常、本を買って読む場合のフローは、買う⇒読む⇒本棚に収納する・・・となりますが、

本書では、読書を5つのステップに分けて考えます。

  1. 探す・・・日常生活で本に関わる情報を集めながら、読みたい本、読むべき本をリストアップして、本選びの「ヒット率」を上げていきます。
  2. 買う・・・リストアップした本の現物をチェックして、自分のニーズに応えてくれる本を選んで買います。
  3. 読む・・・読み進めながら、読書ノート作成の準備を進めます。
  4. 記録する・・・本を読んだときの感動や思考などの、読書体験がしっかり残るような本との付き合いの証「読書ノート」をつくります。
  5. 活用する・・・読書ノートを読み返すことで知的生産や自己形成に役立てます。またノートは将来も取り出して読めるようにしておきます。

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ノートに情報を一元化するテクニック

なぜ、ノート1冊にまとめるのか?カテゴリーに分けて、分冊で記録していく方が、整理しやすいのではないか?と疑問に思う人も多いと思います。

ノートを分けると、記録する際にどのノートに書くべきか悩む時間が発生します。後から情報を探る際にも1冊のノートに記録していれば、迷いません。ノートを使い分けず、1冊のノートに記録していきましょう。

ノートに書く際にもスペースを空けないようにします。こうすると、何も書かない日が何日続いてもいいし、書きたいときは何ページ使ってもいいことになります。1日1ページの日記帳のように、書かないことで空白が生まれ、やる気がなくなってしまうということがありません。これらは続けるためのテクニックでもあります。

さらに細かく、ノートにメモや資料を一元化するテクニックを見ていきます。

  1. 何でもここに書く・・・本を読んだ記録としての「読書ノート」だけでなく、日ごろ気になったことは分類せず、すべて一冊のノートに書き留めておきます。新聞や雑誌を読んでいて気になったテーマ、興味を持った研究者や作家の名前、印象的なフレーズ、紹介されていた本のタイトルなど、どんなことでも構いません。ノートには何を書いてもいいのです。
  2. 時系列を守る・・・ノートは前から順に使っていきます。システム手帳のように記入スペースを分けたりはしません。別のノートに清書したり、読書ジャンルごとに分類したりする必要もありません。「書きっぱなし」で大丈夫です。
  3. 日付を入れておく・・・書き込みには必ず日付を入れておきます。やり方は簡単で、記述の頭に日付を入れて、記述の最後に区切り線を入れるだけです。2023年12月2日であれば、231202として、メモを書いたり、資料を貼り付けたときは必ずこの「六桁ラベル」を書いておきます。このように略語にして統一しておけば、混乱しないし、書き入れるのも楽なので面倒がらずに続けられます。
  4. 速記や略記を駆使する・・・ペンでノートを書くのが面倒に感じないよう「速記」や「略記」を積極的に使いましょう。例:東京→TK、名古屋→NGY、外務省→GMS、経営資源→KESG。書くのに時間がかかる言葉などは、自分がわかるルールで省略しておくといいでしょう。
  5. とりあえず貼る・・・ノートに効率的に情報を収録するために、貼れるものは何でも貼ってしまいます。例えば、新聞に載っている書籍の広告や書評記事、書店でもらったチラシや買った本に挟んである新刊の出版案内、雑誌などに載っている「〇〇さんおすすめの三冊」など、とにかく、気になったものは切り抜いて貼っておくようにしましょう。

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読書体験をより充実させる様々なアイデア

ノートを使った読書術を続けるためのコツや、ノウハウを紹介します。読書体験をより楽しく充実したものにするために、ここで紹介する方法をぜひ取り入れてみてください。

家中に本を置いて読書環境を整える

聞いた話によると、『広辞苑』を何冊も買って、全ての部屋に置いている人がいたそうです。何かが気になったら、ただちにその場で調べる。『広辞苑』何冊分のコストで、字引の置いてある部屋にいちいち移動する手間を省いた訳です。すぐに調べる人と調べない人では、知識や語彙の差は時間が経つほど開いてきます。

これと同じように、本を家中に分散させればいいのではないでしょうか。トイレに本棚を作るというのはよく聞く話です。他にも、玄関に本置き場をつくってみると、出かけるときに、そこから1,2冊選んで持っていく。帰ってきたらその場で戻す。このように使うと、いちいち用意しなくても、靴を履いて出かける寸前まで、今日はどの本を読むか選ぶことができます。

カバーを取り除いてスッキリした読書体験を

通勤電車など、主に外で読む本は、カバーをむいておくことにしています。こうして、洋書のペーパーバックのように本を裸にしておくと、かばんから出し入れしやすくなり、帯や表紙がひっかかることがなくなります。もう1つ利点があります。「未読本=裸」という記号になるので、机の上にぽんと置いておいても、資料として、一時的に机に出している既読本と紛れることがありません。カバーをつけるのは、読書ノートも付け終わって、本棚にしまうときだけです。

耳学問で知識を深める

難しい分野の本は、本で読む以外にも、他人にレクチャーしてもらったり、ビデオを見たりする方が、ある分野の入門書を読むよりオリエンテーションとして適切な場合もあります。オーディオブックで、耳からインプットするのも本とは別の刺激になりそうです。

有名なポータルサイトでは「audiobook.jp」などがあります。また、語学や朗読音源の中にはポッドキャストとして無料でダウンロードできるものもあります。

名言をステッカーにしてインスピレーションを得る

読み終わった本に「これだけは片時も忘れたくない」という名言がある場合、コピーを取って、しばらくはデスクの前に貼っておいたり、マットの中に入れておいたりします。そして、ノートやファイル、書類ケースなど、貼るのにちょうどいいものが出てきたら、切り抜いて、梱包テープで貼ります。

こうしておくと、日常生活の中で、その道具を取り出したとき、「ああ、あの本の例の文章が貼ってあるなぁ」と記憶が蘇ります。

 

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まとめ

いかがだったでしょうか。ここでは、本書の概要を紹介しただけですので、この読書ノートを1冊にまとめるテクニックの詳細はぜひ、本書を手に取って読み進めてみてください。きっと、多くの発見があると思います。また、このテクニックは、読みっぱなしにしない、記憶を定着させるためのものと考えると、学生の受験勉強にも役立ちます。学生にもお勧めできる内容となっています。

 

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Biz人 編集部

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