ブックレビュー

【要約】本の読み方の全てがわかる「読書の技法」

テーマ
読書・読み方
監修
経営者

知識を効率的に取り入れる読書の技法

「本の内容が頭に入ってこない」

「時間がなくて読書ができない」

「勉強時間が取れず、仕事に支障が出てきている」

そういった問題はよく耳にする話です。ビジネスで新しい分野に挑戦するとき、多くの人は新しい知識を求めてビジネス書を手に取ると思います。しかしいざ本を購入しても時間がなくて、読書のための時間を十分に確保できなかったり、そんな問題を抱えている人も多いのではないでしょうか。

チャンスを逃さないためには、本物の速読術・熟読術を身につけるほかありません。どんな時もすぐに知識を正確にインプットしていくことが必要です。『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』(佐藤優著 東京経済新報社刊)は、その技術を読書のプロである著者の経験と技術に基づき私たちに教えてくれます。

本書は、元外務省主任分析官の佐藤優氏によって書かれた、実践的な読書法を紹介する書籍です。

 

【著書情報】

タイトル 読書の技法
著者名 佐藤 優
出版社 東洋経済新報社
ページ数 279ページ
発売日 2012/7/27

 

【目次】

第1章:多読の技法

第2章:熟読の技法

第3章:速読の技法

第4章:読書ノートの作り方

第5章:教科書と学習参考書を使いこなす

第6章:小説や漫画の読み方

第7章:時間を圧縮する技法

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読書術を身につけることの重要性

ビジネスマンにとって、自身のスキルアップにつながる学習は、ビジネスをさらに盛り上げていくために必要不可欠な行動であることは言うまでもありません。

スキルアップのために学習をするときの主な教材としては、ビジネス書が挙げられます。だがビジネス書というのは難儀なもので、読み込んで自分のものにしたい知識が多く入っている一方、読むのに時間がかかるものですよね。内容が難解であったり、ページ数が多かったり、結局読むのに多くの時間を費やしてしまいます。

ビジネス書のような難しい書籍を読む時間を短縮し、自身のビジネスに活かして実績を上げていくために必要な技法が「読書術」です。

単純に知識を得るスピードが早くなるのだから、こんなにすぐに多くのビジネスに直結してくる技法もないでしょう。読書術で高めたスピードの分だけ自己研鑽のチャンスが2倍にも3倍にもなっていくのだから、これを身につけない手はありませんよね。

読書の重要性に関しては、様々なところで語られているとおりです。ただそれを効率よく行うための技法を普通は教えてくれません。学校などでも、読めとは言われるものの、読み方を教えてくれたことはないでしょう。

本書はそんな誰も教えてくれなった知識を提供してくれます。しかもただ単に読書の仕方を教えてくれるだけではありません。どのようにしていけばより効率的なのか、何をすることでどこが改善されさらに知識を深めていくことができるのかなども詳しく紹介されています。

効率的にインプットしていく熟読法

読書はしたが、読み終えた後に結局「良かった」という感想しか出てこないということはないでしょうか。簡単な感想しか出てこない、内容が説明できないというのは、頭に内容がインプットされていない証拠です。

頭に残らない原因は2種類あります。

基本知識が足りていない

一つはそもそも基本知識が足りないことです。読んだ内容に関係する知識が足りておらず、内容の理解がしっかりとできていないのです。基本的な知識とは、本書では高校卒業レベルの知識とされています。ただ丁寧なことに、基本知識の学習に関してもやり方を詳細に紹介しているだけでなく、良い書籍の紹介もしてくれているので、この書籍から改善していくことも十分に可能です。

頭に情報を残す作業をしていない

二つ目は頭に情報を残す作業をしていないことが挙げられます。たとえば、学校の授業で習った内容を次の日に忘れてしまっていて問題が解けなくなっていた、という体験をしたことをある人はたくさんいるでしょう。人間は忘れる生き物です。記憶した知識が次の日には半分以下になってしまうという学術結果も出ています。定着のための努力をしていないがために、せっかく読書をした時間を無駄にしてしまうケースは少なくありません。

このような原因から、読書をしたのに内容が身につかず結局無駄になってしまったという体験につながってしまうのです。

佐藤氏が語る熟読術は、資料を素早く頭に入れ、本当に必要な情報を取捨選択して丁寧に理解していくという外交官時代の仕事を読書に活かしたものです。著者が経験から得た、理にかなった技法を本書では学ぶことができます。

速読術とは

「今まで2時間かかっていた読書が数分で終わる」といった様なフレーズは耳にしたことがある人も多いでしょう。このフレーズにあるように、時間を短縮しようという主旨で速読はよく語られます。そういったうたい文句で語られる速読は「読むスピードを上げる」ことを重視した読書法を語ることが多いのです。目の筋肉を鍛えることであったり、視線の動かし方であったり、ページのめくり方などを指南していることが多く、読書の技術というより、早く文を追う能力を上げようとする方法を紹介する内容になっています。

しかし佐藤氏は、本書内でこれらの方法では速読術は身につかないと言っています。

佐藤氏が語る速読は、文章を読むスピードを上げるものとは全く異なるものです。速読は読む必要のない本を読まないための技術と言っているのです。また、熟読を身につけなければ速読は身につけることができないとも言っています。熟読を重ね、積み上げた知識を使って必要な知識と不必要な知識を分類し取捨選択を行うことで、結果的に全体の作業効率と読む速度が向上していく、佐藤氏はこれを速読と呼んでいるのです。この速読術で佐藤氏は年間に数千冊にも及ぶ書籍を読み、新しい知識を蓄えビジネスに活かしています。本書を読み速読を会得することで、年間に膨大な量の本を読み、自身の知識にすることができるかもしれません。

本書の中で語られる速読術は、まさに目から鱗な技法が満載です。値千金な知識を本書では丁寧な指南とともに解説をしてくださっています。気になる詳細は、書籍の中で確認してほしいと思います。

まとめ

ここまで「読書の技法」に関して紹介をしてきたが、いかがだったでしょうか。普段あまり意識しない読書に使う技術が垣間見えたと思います。この記事から本書に興味を持っていただければ幸いです。時間がない中でいかに効率よく大量の知識を身につけていくのか、そういったビジネスマンには必要な知識が本書には詰まっています。この技術を自分のものにして知識を高め、ビジネスの発展につなげていってみてはどうでしょうか。

購入はこちら:Amazonリンク『読書の技法』

Biz人 編集部Biz人 編集部

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