部下のために時間を取り、「さあ、今から傾聴するから好きに話してください」と伝えても、部下が心を開いて話し始めるということはないでしょう。
かといって間を持たせるために上司だけが話してしまうと、部下にとってその場は「上司の話を聞かされる場」になってしまい、良質なコミュニケーションにはなりません。
では、どのようにしたら上司と部下のコミュニケーションは円滑に進むのでしょうか。
なぜ部下は黙ってしまうのか
そもそも、多くの部下は上司と会話したいとは思っていません。
上司は会社という組織において上の立場の人間であり、友人同士のように自分を開示して理解してもらおうという気持ちは少ないのです。
会話の場でこちらが思ったような答えを要求したり、回答を急かしたりすると相手はすぐさま察して黙ってしまいます。または、気を使う部下であれば上司が欲しいと思ったような回答をしてくれるでしょう。
しかしこのコミュニケーションは役に立ちません。
他にも、「意見を言える立場にない」「何を行っても上司の意図したところに誘導されてしまう」「どうせいっても無駄」「上司は自分に興味を持っていない」といった考えで、部下たちは上司に対して口を閉ざします。
これらの部下の言い分が全て正しいとは言えませんが、部下が黙っているとき、それには理由があるのだという理解をすることが大切です。
どんな条件が揃ったら話し始めるのか
では一体、どんな条件が揃えば部下は話始めるのでしょうか。
お互いに居場所をつくる
まず一つ目は、「お互いに居場所をつくる」ということです。
私たちは人と関わるとき、まずはお互いの距離を考えます。
相手にどこまで近づいていいのか、どこまで話していいかの距離感を無意識に推し測っているのです。
自分のことを理解してくれる人がいるということは、言い換えると居場所があるということです。
人間は、完全に否定されない、または事情を理解して受け入れてくれる居場所が必要です。
上司が部下にとっての良き理解者、居場所になることで、部下の心理的安全性は高まります。
好意を伝える
二つ目に、「好意を伝える」ことです。
上司の仕事は、部下に仕事をさせることではありません。部下が自分で進んで仕事をしようという気にさせることです。
部下が進んで仕事をするモチベーションを保つためには、上司は部下を「承認している」ことを伝える必要があります。
仕事の出来不出来とは別に、一緒に仕事をしている仲間として承認し、「あなたと一緒に働けて楽しい」と上司から伝えることで、部下は進んで仕事をするようになります。
居場所ができ、承認されることで部下は安心して自己開示できるようになり、上司に自分のことを話し始めるようになるでしょう。
▼おすすめ記事▼【要約】大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート|大人のコミュニケーション術: 言葉が変える印象とテクニック↓
2024.03.20
モノの言い方で、印象が変わる! 「大人のモノの言い方」と言われても、正直ピンときませんよね。つまり、…