ブックレビュー

【要約】エッセンシャル思考|最少の時間で成果を最大にする方法

テーマ
エッセンシャル思考
監修
Big4社員

エッセンシャル思考になるためには3つの思い込みを克服しなければならない。「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」これらは非エッシェンシャル思考です。これらを「やらなくては」→「やると決める」「どれも大事」→「大事なものはめったにない」「全部できる」→「何でもできるが、全部はやらない」といった思考に切り替えていきます。簡単なように聞こえますが、果たして上司を前にしてはっきり発言できるでしょうか?難しいと感じたのなら、あなたは非エッセンシャル思考の可能性があります。「かなり明確」を「完全に明確」に「90点未満はすべて不採用」「どうすれば両方できるか」ではなく「どの問題を引き受けるか」など、本書を通してエッセンシャル思考を学ぶとともに、本当に大事なものを見極められるようになりましょう。

 

【著書情報】

タイトル エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
著者名 グレッグ・マキューン
出版社 かんき出版
ページ数 320ページ
発売日 2014/11/17

 

【章立て】

PART1:エッセンシャル思考とはなにか?

PART2:見極める技術

PART3:捨てる技術

PART4:しくみ化の技術

 

エッセンシャル思考とは?

エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追及することです。

新年の抱負のように「もっと仕事を断ろう」と宣言するだけではだめで、「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問い続けるのがエッセンシャル思考です。

また、常にトレードオフを意識し、何かをとるためには何かを捨てるといった判断を繰り返し行っています。不要なものはすべて捨て、歩みを妨げるものをすべて取り除いていく。

自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマチックな方法です。

そして、本当に必要なものごとを見極めるために必要なことは5つある。

  1. じっくりと考える余裕
  2. 情報を集める時間
  3. 遊び心
  4. 十分な睡眠
  5. 厳密な基準

さらに、時間をかけて調査・検討し、意見を交わし、じっくりと考える。そうすることで初めて、本当に必要なものを見極めることが可能になるのです。

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エッセンシャル思考の「人材確保・バッファ」

人材確保

これはイギリスの家具会社Vitsoe(ヴィツゥ)の採用方法なのだが「絶対にイエスと言えなければそれはすなわちノーである」←いまひとつの人間を雇うより、人が足りない方がいいと考えている。なので、人材採用にプロセスは非常に厳格でシステマチック。まず電話で面接を行う←見た目の印象に左右されずに人材を除外できるから。

電話面接を通過した候補者は社内の様々な人間と面接をしたのち、1日入社体験をする。実際にチームに交じって働いた後、社員によるアンケートが実施される。

内容はこうだ

「彼・彼女はこの会社で働くのが好きになると思いますか?」

「彼・彼女が入社したら、楽しく一緒に働けると思いますか?」

こうしておたがいの相性を探り、もしもうまくいきそうなら、さらに何度かの面接を経て採用となる、しかし、社員アンケートの反応が微妙なら、その候補者はアウトとなる。

バッファ(最悪の事態を想定する)

非エッセンシャル思考の人は、条件に恵まれたケースを前提として予定を立てようとする。

希望的観測に従って生きているのだ。

「5分もあれば着くだろう」

「この作業なら金曜までに行けるんじゃないかな」

「本気を出せば半年で完成するさ」

だが、ものごとは決して思うように進まない。エッセンシャル思考の人は、思わぬことは起こるものだと知っているから、あらかじめ何かが起こることを想定して予定を立てる。

万が一に備えてバッファをとり、予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておくのです。とはいえ、わたしたちは当初の想定より遅れる傾向がある。

ミーティングには間に合わないし、仕事の提出物は間に合わないし、支払い期日は守れない。

実際より短く見積もってしまうせいで、不必要にストレスを感じ、周囲を困らせている。そこで提案だ、自分が見積もった時間を常に1. 5倍に増やして計画するといい。

こうしておけば、遅れそうになって焦ることもないし、思ったより早くできたときは(そんなことはめったにないが)余った時間がご褒美になるでしょう。

 

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「クロノス」と「カイロス」

「今、何が重要か(集中)」について考えていきたい。古代ギリシャには、時間を表す言葉が2種類あった。

「クロノス」と「カイロス」だ。「クロノス」は私たちが普段使っている時間です。

一方「カイロス」は今だ!!と感じるタイミングのようなものを指します。クロノスが量の問題であるのに対し、カイロスは質の問題。

カイロスを感じることができるのは、今この瞬間を生きている時だけです。つまりエッセンシャル思考の人はクロノスではなくカイロスを生きている。

昨日や明日ではなく、いまこの瞬間に何が大事かを考えるのです。食事をするときにカイロスを意識してみてほしい、食べている間は食べていることに集中するのです。すると自分の息づかいが聞こえ、無意識のうちに深く呼吸していることに気づく。そして時間そのものが、普段よりもゆっくりと進みはじめる。

いつもは体がそこにあっても思考はあちこちを飛びまわっているのに、そのときは体と心がぴたりと一致している感じがする。このようになるので、ぜひ実践してみてください。

 

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おわりに

エッシェンシャル思考は禅とミニマリストを足して割ったような考え方のように感じました。

エッセンシャル思考を生きる人は、周囲の人と同化しない。人がイエスと言うとき、あなたはノーと言う。人が行動するとき、あなたは考える。人がしゃべるとき、あなたは耳を傾ける。人がスポットライトを浴びようと押し合うとき、あなたは陰に立ってしかるべき時期を待っている。

人が見栄えのいい履歴書をでっちあげてインターネットのプロフィールを派手な言葉で飾るとき、あなたは地道に仕事の力をつけている。人が忙しい忙しいと不満(=自慢)を言うとき、あなたは控えめにただ微笑んでいる。人がストレスとカオスの渦中にいるとき、あなたは豊かで充実した暮らしを送っている。

なにも、反対意見を述べればいいと言っているのではなく、それが本当に正しいことか?というのを自分に問いかけてほしい。間違いは誰でも犯す、上司からの指示でどうにも受け入れられない、または間違っていると感じることはないだろうか?そのときに素直に「NO」と言える人間ことがエッシェンシャル思考の持ち主である。

 

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Biz人 編集部

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