ブックレビュー

【要約】『決断力』|将棋界の伝説・羽生善治氏の名著!

テーマ
決断力
監修
社長補佐

将棋界の伝説・羽生善治氏の名著『決断力』は、彼の長年の経験から生まれた決断力や集中力の秘訣が詰まった一冊です。

現代の情報化社会やAIの時代においても有効な情報の扱い方や知恵も示されており、読者は羽生氏の洞察と知恵に触れながら、人生やビジネスにおける決断力を高めることができます。

将棋界の至宝の知恵を学び、自身の成長に役立てましょう。

 

【著書情報】

タイトル 決断力
著者名 羽生 善治
出版社 KADOKAWA
ページ数 201ページ
発売日 2005/7/10

 

【章立て】

第1章:勝機には誰にでもある

第2章:直感の七割は正しい

第3章:勝負に生かす「集中力」

第4章:「選ぶ」情報、「捨てる」情報

第5章:才能とは、継続できる情熱である

 

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「知恵」に変えられる知識こそが力となる

インターネット技術の発展で、以前までと比べて知識を得ることは驚くほど簡単になりました。誰しもが気になったことはスマートフォンで気軽に調べることができます。

物事を気軽に調べることができなかった一昔前では、たくさん記憶している人が優秀で貴重な人材と言われていました。

しかし、なんでも調べられるようになった今、「記憶している」ことの希少性が少なくなってきているのです。では、現代社会で求められている優秀で貴重な人材とはどのような人でしょうか。

それは、仕入れた情報をそのままアウトプットするのではなく、自分の頭で考えて知識を「知恵」に変えることができる人材です。

何かを「覚える」こと自体に意味があるのではなく、それを理解してマスターし、自家薬籠中のものにする必要があります。

そのためには、知識として仕入れた情報を実際に自分で試してみるべきです。他人が実践している姿を見ているだけでは、なかなか知識を知恵にすることはできません。

特に将棋の世界では、棋譜を読むだけでなく実際に駒を並べてみることで気づけることが多いようです。

自分が実際にやってみてやっと「ああ、こういうことだったのか」と理解することができるのです。知識を「知恵」に昇華させる術に気づくと、趣味や勉強などあらゆることに応用が可能です。

その大切さは全てにあてはまる思考の原点になるでしょう。

 

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決断は内なる力である

現状に満足してしまうと、その先の進歩はありません。

常に満足せず次々にやりたいことに取り組んでいく必要があります。このやりたいことが、資格試験の人もいれば、恋愛関係の人もいるかと思います。

時折、物事を進めようとするときに「まだその時期じゃない」「環境が整っていない」とリスクばかり強調する人がいます。リスクを恐れてじっと待っていても、チャレンジするのに最高の状況が訪れることはありません。

環境が整っていないのは当たり前だと考え、おじけつかずに決断を行うことで、道は開けます。決断とリスクは常にワンセットです。

失敗したらちょっと痛い目を見るかもな、とわかっていても、自分の選んだ道を信じて踏み込んで決断する方を選びましょう。失敗したくないからといってリスクを取らずに安全な道ばかりを選んでいると、「ここぞ」ときに受けに回ってしまいます。受けに回ることは将棋の世界でもビジネスの世界でも大きなハンデになるのです。

リスクを引き受けて決断し、こっちも傷を負うけれど結果として僅かに勝っていれば良いという気持ちで勝利をとりにいきます。

今この瞬間のリスクをとることは、将来のリスクを最小限に収めることにもつながるのです。

 

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集中力だけではなく、情報の選択が重要

「子供の集中力を高めるにはどうしたら良いか」と心配している親御さんは多いでしょう。

特に現代のテクノロジーの進歩は凄まじく、面白いことで溢れるインターネットを前に子供達はスマートフォンやタブレットに釘付けになってしまいました。

子供たちだけでなく、大人すらもスマートフォンから無限に溢れてくる情報に溺れ、本当に集中しなければいけないことにかける時間が減ってしまっています。

近年の書店には、集中力を鍛えるための書籍が並んでいます。しかし、筋肉のトレーニングとは異なり、集中力だけを取り出してピンポイントで鍛えるのは難しいのです。

実は「集中力がない人」はいません。集中力は遊びやゲームに夢中になっていると自ずと発揮されているはずです。

重要なのは、仕事や勉強といった自分が楽しいと感じづらい分野の「ここぞ」というときに集中力が生かせるかどうかです。そのためには自分が持っている集中力がどのような状況において発揮されやすい性質かを知る必要があります。

追い込まれて土壇場で高い集中力を見せる人もいれば、安定したルーティンの中でコツコツと集中できる人もいます。

人間は常にマックスの集中力を維持するのは不可能です。

自分はどのように集中できるタイプなのかを理解し、集中しやすい環境を自分で作り出すようにしましょう。

集中力は人から教えられて身につくものではありません。何度も繰り返し集中することで、「集中している状態」に体を慣れさせていく必要があります。

また、物事に集中するためには脳の余力が必要です。常に勉強や仕事のことで頭がいっぱいだと、集中力を発揮することはできません。一度頭の中を空っぽにして脳に隙間を作り集中できる環境を自分から作り出すことが重要です。

 

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価値のある情報を見極める力

情報をいくら集めて整理しても、どこが問題かという本質をしっかりと捉えないと情報を正しく分析することはできません。

ビジネスや研究の世界でも新しい技術を開発しようと考えた際に、まず手始めにその分野の技術の解説書を読むことは非常に大切です。しかし文献に書いてあることは、その分野においては全て常識として扱われている内容です。問題はその後、どのようにして本から得た知識を発展させていくかという点になります。次のステップを目指すために自分で手を動かすことが、知識に血肉を通わせることになります。

ひたすら情報を集めて知識をインプットし続けるのではなく、手を動かして自分に必要な情報を取捨選択しましょう。

今は、情報で溢れかえり周りに流されやすい時代です。山ほどある情報から自分に必要な情報を選び取るには、情報を「選ぶ」よりいかに「捨てる」かの方が重要です。

無限の情報に依存するのではなく、必要な情報を選び取って不要な情報に執着しないことで自分自身のスキルをブラッシュアップすることができます。

 

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真の才能とは何か

以前までは才能は一瞬のきらめきだと考えられていました。

今は、10年、20年を同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる人を天才と呼ぶ傾向があるようです。直感で良い方法を選べる人は確かにいますが、継続の情熱を持っている人の方が長い目で見ると長い目で見ると伸びるのです。

報われないかもしれないと知りつつも、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、それこそが才能なのです。

無理して途中で辞めてしまうくらいなら「牛歩の歩み」でも良いので、継続した方が良いでしょう。「天才とは1%のひらめきと99%の努力であるというエジソンの言葉は、どの世界にも共通する心理をついた言葉です。

まとめ

本書では羽生善治氏が将棋という競技で培った、決断や集中、情報の取捨選択についての考え方が述べられています。

日本屈指の頭脳の考え方に触れ、意思決定力や集中力を高めましょう。

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Biz人 編集部

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