本書の著者は、日本企業には経営者的人材が枯渇していると警鐘を鳴らします。会社のトップに立ってリーダーシップを発揮し、新たな事業の立ち上げや、赤字会社を再建できる経営人材が日本全体で枯渇しており、日本の経営に元気がない要因になっていると言います。
本書の初版は2003年ですが、約20年経過した現在でも状況は変わらないのではないでしょうか。日本企業の人事制度や、機能別組織によって優秀な人材がマーケティングや生産管理のような一つの職能のスペシャリストから抜け出せない組織形態が経営者的人材の育成を妨げている状況です。
本書の著者は、ボストン・コンサルティング・グループでコンサルタントを務めた後、社長として実際に2社の経営を行い、その後は企業再建のスペシャリストとして数々の赤字事業の再建を手掛けた人物です。そんな著者による本書では、架空の大企業である新日本工業の課長、伊達陽介が赤字子会社である東洋アストロンを再建するストーリーとなっています。小説調ながらも実際にあった出来事をベースとして、伝統的な日本企業の一課長が経営者的人材へと飛躍を遂げるプロセスを描いています。
【著書情報】
| タイトル | 経営パワーの危機会社再建の企業変革ドラマ |
| 著者名 | 三枝匡 |
| 出版社 | 日経ビジネス |
| ページ数 | 505ページ |
| 発売日 | 2003/3/1 |
【章立て】
第1章:袋小路
第2章:白旗あがる
第3章:混沌の世界
第4章:零への回帰
第5章:成功への絞り
第6章:試練の谷
第7章:飛翔の時
第8章:最後の関門




