ブックレビュー

【要約】「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則

テーマ
ダラダラ癖
監修
キャリアウーマン

時間は、われわれが生きていくうえで一番大切な“資源”です。時間という資源がほかの資源と違っている点を1つあげるとすれば、それは、使わなくてもどのみち消えてなくなるということです。したがって、この資源の質を高めるかどうかは、時間を上手に使うかどうかにかかっています。

この本に関心がおありの方は、多かれ少なかれ、時間をいかにして有効活用するべきか、ということに重きを置いているはずです。時間を有効活用するには、時間を管理する、つまりは自分を管理する習慣を身につける必要があります。

では、その習慣をどうやって変えたらいいのでしょうか。それにはまず、心の底からその習慣を変える決心をしなければなりません。何のための決心なのか・・・、自分はなぜ、習慣を変えようとしているのか、まずは自分と向き合いましょう。己の欲は何なのか、目標をはっきり決めるのです。そうして、その目標を達成するためには、習慣を変えなくてはならないということを自覚できれば、そこから、習慣を変える第一歩が始まります。

1980年の刊行以来、時間管理と仕事の進め方のコツを伝授する名著としてアメリカで読み継がれてきた超ロングセラーを紹介します!

 

 

【著書情報】

タイトル 「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則
著者名 メリル・E・ダグラス / ドナ・N・ダグラス
出版社 日本経済新聞出版社
ページ数 215ページ
発売日 2012/1/12

 

【章立て】

第1章:「仕事のできる人」が実践する時間の上手な作り方

第2章:「コマ切れ時間」を1つに集める

第3章:仕事の「流れ」を加速する「ひと工夫」

第4章:仕事が格段にはかどる「優先順位」のつけ方

第5章:「浪費時間」を再生する方法

第6章:頭のいい「仕事計画」の立て方

第7章:「いざという時」のために使える時間を貯金する

第8章:最短時間で最大の結果を生む「速・仕事術」

第9章:「ゴール」を作って「引き伸ばし癖」を克服せよ

第10章:「時間習慣」が人生を豊かにする

 

どんな大きな仕事も「五段階法」で確実に攻略できる

行動を上手に変えるためには、次の5段階を必要とします。

  1. 欲求
  2. 認識
  3. 想像
  4. 計画
  5. 行動

変えたいという欲求がなければ何事も変わりません。自分の労働習慣を変えてもっと効果的な仕事がしたいと、どの程度本気で思っているでしょうか?欲求こそが成否の鍵なのです。欲求が強ければ、自分自身で改変に着手する。心から変えたいという気持ちがなければ、いつになっても変わろうとはしないのです。

心から変わろうとすること。自分の欲求をさらけ出し、その欲求を満たすために、変わらなくてはならないんだと自ら決意する必要があります。これが第1段階。

変えたいという欲求は大事な一歩ではあるものの、それだけは不十分です。習慣を変えたいと思ったら、次に変える必要があるのは何か、それを変えるにはどうしたらよいかということを知る必要があります。この認識することが、第2段階です。

そして、変える必要があるものは何か、それをどう変えるかということがわかったら、今度は、新しい習慣を身につけた時の自分を想像してみましょう。新しいやり方で生活したり、仕事をしたりしている自分を想像できるようでなければ、ほんとうに習慣を改めることはできません。これが第3段階。

次の第4段階は、自分を変えるための計画を立てることです。たいていの人は、そのための時間をとれば上手に計画を立てることができるのですが、残念ながら、ほとんどの人が計画を立てずに突進して失敗します。充分に練り上げられた計画があれば、最終段階(行動)はずっと容易になります。

 

▼おすすめ書籍▼「あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術」を紹介したページはこちら↓

時間の浪費要因を排除する方法

自分の行動のすべてを系統立てて分析すること、それが時間の浪費要因を排除する最善策です。それぞれの行動は、自分が達成しようとしている目標にどれだけ貢献しているでしょうか?どの行動が時間のムダだろうか?どれがより重要な行動なのだろうか?この種の分析は重要な見通しを与えてくれます。時間がムダにすぎてしまう本当の理由を発見させてくれます。

仕事において、不意の訪問客、電話のコール、部下からの報告、あらゆるところで、仕事に邪魔が入ります。邪魔といっても、それは仕事であるからして、対応しなくてはなりません。しかし、うまく対応できる人は、対応しながらも自分の時間をしっかり確保しています。

例えば、相手に「ノー」がきちんと言えれば、時間の使い方が全く変わってきます。そのために、9つの指針が役に立ちます。

  • 上司に「ノー」と言う。
  • しなければならない仕事の優先順位を決める。
  • 時間がある時にはいつでも進んで力になることをみんなに知ってもらう。
  • ウサギ狩りの習慣を絶つ。
  • 「ノー」と言う場合、その理由を率直に告げる。
  • 余分の仕事がまわってきそうな危険信号を見分ける。
  • 部下の問題を本人に代わって解決してやろうとはしない。
  • 頼まれごとを引き受ける際には、それが「自惚れ」からでないことを確かめる。
  • 「ノー」ということに罪悪感を抱かない。

※この詳細は本の第8章でご確認ください。

 

▼おすすめ書籍▼「イシューからはじめよ」を紹介したページはこちら↓

時間のある時にまとめて作業する方式は結局「遠回り」

誰もが引き伸ばし癖に悩んでいます。仕事の引き延ばしは、計画をだいなしにし、夢の実現を阻み、時間を浪費させる最大の原因です。

引き延ばし癖というのは、一種の習慣です。引き延ばしは引き延ばしを生みます。我々がすることのほとんどは、物事の扱い方や考え方に至るまですべて、習慣に基づいています。ほとんどの人が毎日同じように生きています。言い換えれば、決まりきった日課やパターンで埋まっているのです。引き延ばし癖を克服するためには、なんとしてもそうした習慣を改めなくてはなりません。

物理の教科書から学んだところによると、人間の身体は一度休息すると休息しつづける傾向があるといいます。運動を維持するよりも、それをはじめる時の方が大きな力がいります。引き延ばし癖を克服するには、そうした慣性(新しい行動に移りたがらない傾向)を克服しなければなりません。

しかし、逆の見方をすれば、いったん行動がはじまれば、それが続く可能性は大きくなるということです。難しいのは出だしです。本書で扱う技術のほとんどは、人々にことをはじめさせるために考え出されたものです。

引き延ばしには、三つの大きな原因があります。「楽しくない」「難しい」「決断がつきにくい」です。しかし、これは逆に成功の鍵にもなります。引き延ばし癖を克服するための技術はいろいろありますが、状況によって、適用できる技術は違ってきます。自分の目的に最適な技術はどれかを見極める必要があります。

その技術が効果をあげていれば、ことは順調にいっていますが、その逆だったなら、効果のある技術が見つかるまで、別の技術あるいはその組み合わせをいろいろ試してみましょう。

 

▼おすすめ書籍▼「ゼロ秒思考」を紹介したページはこちら↓

まとめ: ダラダラ癖を克服するためのポイント

いかがだったでしょうか。ある有名な経営者が、ホリエモンこと、ライブドア創業者の堀江貴文氏に会って会食したときに、時間術について尋ねたとき、彼はこのように返答しました。

「『時は金なり』ということわざがあるよね。ただ、僕に言わせれば、それを論じている時間ほど無駄な時間はない。時間とお金を同等に扱うなど、愚かなことだから」

堀江氏いわく、人間にとって、何より価値のあるものは時間だけというわけです。成功者は例外なく、貪欲で時間の扱いに長けています。有名人にとっても、一般市民にとっても、時間は皆平等です。時間をどう使うか、それで人生は大きく変わっていきます。時間の無駄を省き、良い習慣を身につけることで、きっと人生は豊かなものに変わっていくはずです。本書をそのきっかけに用いていただければと思います。

 

▼おすすめ書籍▼「仮説思考|BCG流|問題発見・解決の発想法」を紹介したページはこちら↓

 

Biz人 編集部

「明日の仕事の役に立つ情報を、一人でも多くの人に提供したい」そんな思いで運営しています。ご自身のご知見・ご経験を世の中の役に立たせたいとお考えの仲間を募集しております。

人気Articles

  1. 簿記3級試験問題に頻出!3分法で売上原価・商品売買益を計算しよう

  2. 株式投資で資産を増やす方法:初心者が知っておくべき始め方と注意点

  3. 経理担当者なら取得したい!日商簿記3級でよくでる仕訳|諸掛り

  4. 補助簿とは?各帳簿について解説!~補助記入帳編~

  5. 経理業務を効率化する方法は?新入社員必見!経理実務で役立つExcel関数を紹介!

  6. 【合格率の推移あり】日商簿記2級の難易度は?試験対策は?

  7. マーケティングの基本をわかりやすく解説!標的顧客(ターゲット顧客)の考え方は?

  8. 補助簿とは?各帳簿について解説!~補助元帳編~

  9. 「簿記3級|貸借対照表・損益計算書作成問題」を解く力とは?簿記は一日にして成らず

  10. 産休・育休の人事対応はいつから?(出産手当金・育児休業給付金)