ブックレビュー

【要約】ビジネスマンの悩みを解消する方法「ゼロ秒思考」

テーマ
思考・考え方
監修
ロジカルサラリーマン

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

「悩み事が多い」「忙しくて落ち着いて考える時間がない」「なかなか行動に移せない」このような悩みを抱えているビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。今回はそんな悩みを一蹴し、短時間で深く考えることができる思考方法「ゼロ秒思考」のメソッドが書かれた本をご紹介します!

 

【著書情報】

タイトル ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
著者名 赤羽 雄二
出版社 ダイヤモンド社
ページ数 229ページ
発売日 2013/12/19

 

【目次】

第1章:「考える」ためのヒント

第2章:人はゼロ秒で考えられる

第3章:ゼロ秒思考をつくるメモの書き方

第4章:メモを使いつくす

第5章:メモの整理・活用法

購入はこちら:Amazonリンク『ゼロ秒思考』

ゼロ秒思考とは

ゼロ秒思考とは文字通り、ゼロ秒で深く考え抜くスキルのことです。

もう少し具体的に説明すると、

・現状を認識し

・課題を整理し

・解決法を導き

・行動の意思決定をする

この流れを瞬時に考え抜き、課題に対して即断即決していくスキルが「ゼロ秒思考」と本書で説明されています。

著者の赤羽さんは世界的な超有名コンサルティング会社のマッキンゼーアンドカンパニーで14年間勤めてきたなかで、素早く深く考え抜くにはどうしたら良いか試行錯誤を重ねて最良のトレーニング方法を編み出しました。

このトレーニングによってゼロ秒思考が身につき、普段の生活でも素早く深く考えることができるようになるそうです。

ゼロ秒思考を習得する方法

それでは本書に書かれているゼロ秒思考を習得するにはどうしたら良いのでしょうか。

それはずばり「メモ書き」を続けることによって思考能力を鍛えるという方法です。

頭の中のイメージを紙に書き出して言語化することが、考えを深めるために必要だと赤羽さんは説明しています。

日本人の多くは表面的にしか考えられていない「考えが浅い」状態であったり、問題解決することなく表面をなでて終わるような「空回り」してる状態にあるそうです。

この深く考えられていない状態を解決する方法が「メモ書き」だというのです。

それでは具体的なメモ書きの方法をお伝えしていきます。

ゼロ秒思考が身につくメモ書きトレーニングの方法

ゼロ秒思考が身につくメモ書きのトレーニングは以下のとおりです。

3つのステップを1分間で行います。

・ステップ1:タイトルを書く

・ステップ2:日付を書く

・ステップ3:頭に思い浮かんだ考えや思いを書き出す

それぞれ具体的に説明していきます。

 

Step1.タイトルを書く

まずA4用紙を用意してください。A4用紙は横書きで使います。

紙の1番上にタイトル書きます。タイトルはなんでもいいので頭に思い浮かんだ考えたい事を書きましょう。そしてタイトルの下に線を引きます。

Step2.日付を書く

タイトルの横に日付を書きます。1分しかないので2021-2-28のように西暦ハイフン月ハイフン日の形で素早く書くことがコツです。

Step3.頭に思い浮かんだ考えや思いを書き出す

タイトルについて頭に思い浮かんだ考えや思いを4〜6行で各行20〜30文字程度書き出していきます。ここに書く内容は起承転結や文脈を一切気にせず、頭に思い浮かんだことをそのまま書くことが重要です。

具体例

以下はメモ書きの具体例です。便宜上PCで例を載せますが、本来はスマホやタブレット、PCなどの電子機器は使わず、紙とペンで行ってください。

**********************

タイトル:『時間が無くてやりたいことが出来ない』 2020-2-28

時間が無いのではなくて、余計なことに時間を費やしているのかもしれない。

朝早く起きて時間を生み出せばいいのではないか。

そのためには早く寝て睡眠時間は確保する必要がある。

通勤時間とか休憩時間のスキマ時間も有効活用できるはず。

そもそもやりたいことって何があるんだろうか。それも書き出してみるか。

**********************

あとはこの流れを1日10分間、10枚のメモ書きを毎日行います。これだけで素早く深く考える「ゼロ秒思考」が身につくというのです。

著者の赤羽さんは先輩のアドバイスや自身の分析などで改良を重ねて編み出した方法として、この通りに実践することがとても重要だと語っています。

メモ書きの応用

メモ書きを始めてみると、1分間では収まりきらない程の考えが出てきます。

先ほどの例にある「そもそもやりたいことって何があるんだろうか。」のように続けて考えられそうなものです。

そこで、メモ書きの応用「深堀り」と「多面的に書く」をご紹介します。

深堀り

「深堀り」とはメモ書きの本文をタイトルにして、さらに1分間のメモ書きをすることです。例文にある「やりたい事」をテーマに思考を紙に書き出す作業がこれにあたります。

多面的に書く

「多面的に書く」は、ひとつ問いについて様々な角度からメモ書きし、その本文をもとに新たなタイトルを決める方法です。

例えば、「仕事におけるやりがい」というタイトルでメモ書きをはじめて、気持ち、お金、仲間、顧客、家族など多面的にメモ書きをしてみます。そして、お金についてのメモ書きから1つのタイトルを決めてメモ書きし、仲間についてのメモ書きからも1つタイトルを決めてメモ書きを行うような方法です。

どちらも考えをより深められるのでおすすめです。

まとめ

「メモ書き」を続けていくことで、素早く深く考え即断即決できるゼロ秒思考を手に入れることができます。

モヤモヤしていた気持ちがスッキリし、考えたままで終わらずに行動に繋げられる、夢のようなゼロ秒思考を身につけ、価値の高い人材を目指していきましょう。

購入はこちら:Amazonリンク『ゼロ秒思考』

Biz人 編集部Biz人 編集部

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