不動産売買取引の仲介手数料については、上限で同意なく請求する事は別に違反ではないので、恒常的に上限の手数料を請求しています。
一般的には仲介手数料の値引き交渉は、買い手側も売り手側もあまりやらないことが多いです。なぜなら、売買取引の場合には、仲介会社も役所調査や近隣調査、配管や登記関係だけでなく、時には測量や建築士などの交渉が入ることもあり、契約書類も非常に厳格で賃貸の何十倍もの手間と広範で深い知識が必要になるため、仲介手数料が妥当と考えている人が多いというのもあります。
また、不動産売買仲介は営業マンのモチベーションが、不動産取引成功の重要なファクターであるため、モチベーションを下げるような交渉は買い手側もしたがらないというのもあります。もちろん、不動産の素人の中には、一回限りの不動産取引で大した知識も知見もなく、不動産仲介会社を物件を右から左に流しているだけの会社と見る人間もいるため、その場合には仲介手数料を値切る人間もいます。
そういったケースでは、営業マンのモチベーションも低いままなので、価格交渉もろくにやってもらえず、他の候補の物件もろくな物件を紹介されないため、他の不動産会社に行くか、諦めて割高で何カ月も売れ残っているような物件を買わされるのが大半となります。不動産売買取引の場合、仲介手数料を値切る交渉が不可能というわけではありませんし、他の不動産会社で取引形態が「仲介」の場合であれば、自分の気に入った物件を自分の気に入った不動産会社に紹介してもらうことができます。
ですが、自分が気に入っているからといって相手の不動産会社がただの一見の素人を気に入るかどうかは全く別で、そういった経緯で見積もりを持ってくるような客を真面目に相手するとは限りません。業者からすれば風見鶏のように仲介手数料を値切ったり、初期費用が安いところに転ぶような客は他の不動産会社に行っても、同じことを繰り返すと見られるので、あまり信用されませんし、他の文句も言わない値切らない客を真面目に相手にした方が信用もあり、利益も減らされなくていいと考えるからです。
ですので、個人的に賃貸の仲介手数料はまだしも、売買取引の仲介手数料を値切るのは賢明な判断であるとは思いません。
しっかりと相手を見極めるようにしましょう。