では、ロジカルシンキングの基礎的な手法5つを早速チェックしていきましょう
帰納法
「複数の物事から、共通する要素やルールを見出し、それらを統合して結論を導く」という考え方が帰納法です。
例えば「友人の多くがブランドAの服を着用している」「ブランドAがテレビで取り上げられた」「ブランドAがSNSでトレンド入りしている」という事例があった場合に、そこから「ブランドAは人気である」という結論を出すことができます。
前提とする事例に偏りがないことや、事例の量が結論の信頼性を高めるために重要です。
演繹法
「複数の一般論やルール、普遍的な原理原則から、それらを関連づけて結論を導く」という考え方が演繹法です。
例えば「駅前店舗の来店者数は多い」「来店者数が多い店舗の売上は高い」という一般論があった場合に、そこから「駅前店舗の売上は高い」という結論を出すことができます。
ただし、前提として取り上げるルール自体に誤りがあった場合、結論も誤ったものになってしまうことには注意しましょう。

MECE
MECEとは「モレなく・ダブりなく」を意味しています。「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った用語であり、「ミーシー」または「ミッシー」と読みます。
後述する「ピラミッドストラクチャー」や「ロジックツリー」を用いるときに、意識すべき考え方です。
ピラミッドストラクチャー
「主張」と「その根拠となる物事」をピラミッドの形で整理する手法がピラミッドストラクチャーです。
主張を成立させるための根拠の論理構成を整理できるので、提案や報告の際に効果を発揮します。
ロジックツリー
「物事」と「それを構成する要素」をツリーの形で整理する手法がロジックツリーです。
ピラミッドストラクチャーと混同されがちですが、適した用途が異なります。ロジックツリーは問題を分解して原因を特定したり、解決策を検討したりする際に有効です。

