電卓のGTグランドトータル機能を使いこなせば、簿記の試験時間の心配が減る。個別の計算を瞬時に総和する方法
次に、「GT」について紹介しています。機能については先ほどのM+と少し似ています。
「GT」は、グランドトータルと読みます。では、実際に試してみましょう。
(例題)
では、次の計算のすべての合計を計算してみてください。
5×2=
10+7=
3-1=
40×90=
12345×54321=
皆さんはこの計算にどれくらいの時間がくらいかかったでしょうか。あと、紙とペンでメモを取った人もいるのではないでしょうか。おそらく面倒だったかと思います。
ちなみに正解は670,596,374です。
一見面倒で、複雑そうなこの計算ですが、実は、メモリー機能も紙もペンもいらない方法で計算できます。では、解説をしていきます。
ではまず、電卓のCAキーを押してください。
では、先ほどの計算を、一つ一つ消しながらやってみてください。
5×2=10 Cを押す
10+7=17 Cを押す
3-1=2 Cを押す…
と繰り返して、すべて終えたら電卓の「GT」を押してみてください。
そうすると、なにか他の操作をしない限り今までの計算をすべて加算していった値が出てくるはずです。加算しかできませんが。減算などはできませんが、それでも十分役に立つテクニックです。
これは、連続して計算していく貸借対照表の、一番下の合計欄などの算出に使えます。是非使ってみてください。