経理/簿記試験

簿記のネット試験の受験方法や準備方法を解説!

テーマ
簿記のネット試験の受験方法や準備方法
監修
簿記マスター




統一試験とネット試験の両方を受験した経験をもとに徹底解説。学習方法から過去問への取り組みと試験の内容をしっかり把握できます。簿記3級・簿記2級は資格試験の中でも人気資格とされ、学生、社会人、主婦まで幅広く受験される試験です。これから、学習するにあたって知ってほしい、知っておいて損はない内容を盛り込みました。やり方は同じ?変えないと不安?準備万端で乗り切ろう。

これさえおさえれば、大まかな流れが一気に掴める内容を惜しみなく公開します。

CBT試験とは

簿記の試験と言えば筆記試験のイメージが強い方もいると思います。

2020年12月から簿記検定では、筆記タイプのペーパー式とネットタイプのCBT式が2種類になりました。1級は対象外ですが、簿記3級・簿記2級とも受験が可能ですし、受験に向けて年齢制限などもありません。ですので、どちらに絞っても良いですし、両方受験することを前提に計画しても問題ありません。また、合格すると肩書は違ってくるのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、扱いは一緒です。受験料も一緒ですし、出題範囲も同じです。

唯一違うところは。

合格証書がペーパー式であれば、申請すれば紙面として発行され、CBT式であれば、QRコードでダウンロードが出来ます。自分が欲しい方を選択して学習するのも選択肢の1つとして取り入れても良いですね。パソコン操作に自身のある方は是非チャレンジして、不慣れな方は試験前にパソコン操作の気を付けるべきポイントを抑えて臨んで下さい。

ネット試験の配点

問題は1から3まで大きく分かれていています。

・1は仕分けの問題。(45点)

・2は用語の定義を問われたり、総勘定元帳に転記したりする問題。(20点)

・3は損益計算書や、貸借対照表を作成する問題。(35点)

ご覧の通り仕訳の問題が半分近く出題されます。

簿記の学習にあたって「仕訳はマスト」と言われるくらい大事な学習です。

つまり、転記して表を作成するにしても1番最初に行う作業が仕分けの作業なんです。仕分けの正確さとスピードが合否を決めますし、ネット試験であればパソコン操作の時間も考慮して学習することをお勧めします。また過去問対策はどうすれば良いのか。ネット試験用の過去問題集の開示はされていません。

ただ、大手のスクールなどが無料で開示しているもので練習ができるので、時間を計りながら点数を積み上げる事が確認できます。加えて、ネット試験では白紙の紙とペンを渡されるので問題用紙に書き込みが出来ません。過去問に取り掛かるときは本番と同様の練習を数回やっておきましょう。60分は思ったより時間がかかってしまい、せっかく分かっていても時間切れなんてことが起こりえます。

またパソコン慣れしていない方にとってみたら、メモをとる手もマウスを使う手も電卓をたたく手も同じになってしまうと、あちこちに気を向けなければなりません。ですので、パソコン慣れしていない方は前もって予想問題を解きつつ素早く回答できるように訓練してください。

参考までに当日の解く順番は1,3,2の順番が良いとされています。

配点の大きい順番でもあり、仕訳を基に回答が作れるからです。簡単な問題であれば、頭の中で仕訳ができますし、下書きが少なくて済むからです。注意事項としては、プルダウン式で回答を選ぶ問題だけではないので、空欄問題には自分の言葉を使って埋められるようにしておいてください。 加えて、数字の入力は丁寧に行いましょう。頭の中でも分かっていた数字と実際に打ち込んだ数字の桁が違うなんてことが絶対にあるはずです。そして、扱っている問題にも寄りますが、カンマが自動入力されなくて結果0点になってしまったなんていう事例が実際にありました。

自分で書いた答えでは無いのでネットならではの扱いに最新の注意を払いましょう。

ペーパー式過去問での練習

問題は、1から5まで大きく分かれています。

・1は仕分けの問題。

・2は帳簿記入、勘定記入など。

・3は試算表作成。

・4は伝票会計など。

・5は精算表作成など。

問題数が多くて大変そうですし、ネット試験の方が楽なのかなと思うかもしれませんが、そんなことはないです。

簿記の学習において大事なのは、満遍なくやることです。そして、ペーパー式の過去問では過去に出題されている問題から傾向と自分がどう対策して行けば良いか可視化出来るからです。ネット試験では過去の問題が公表されることが無いのです。

問題の内容を公表をすることを原則禁止にしています。ですから、過去問を使って問題形式に慣れ、解く回数を多く積み上げて行きます。過去問は最初70点に届かないことに落ち込んでしまうかもしれませんが、誰でも最初は起こりうることです。70点にたどり着くまでに、何の論点に時間をかけるか、時間配分や、問題の形式、計算スピードは上がってきているか。

こういった細かい分析が行えるのも過去問のメリットですね。本番直線は大手スクールのネット試験対策予想問題を使ってパソコン上で練習して下さい。是非簿記簿記ネット試験を受けられる方は統一試験だからとは言わず、ペーパー式の過去問も合格の点数が採れるまで挑戦してくださいね。

経験しておくだけで、本番当日絶対にアドバンテージになりますからね。

簿記2級ネット試験の学習対策

ネット試験の時間は60分。

1から3が商業簿記で、4,5が工業簿記です。

商業簿記が60点、工業簿記が40点となり2教科の学習が必要になります。

商業簿記3級で学習した範囲をさらに細かく、深く追求した論点と新たに2級から出てくる論点があります。商業簿記の3級の学習が疎かになってしまうと、2級の試験は間違いなく点数は採れないです。しかし、工業簿記は2級から学習するので、得点源に出来るチャンスはあります。学習の仕方は、1日に2教科平行しても、1教科1週1週終えてから1教科学習してもどちらでも構いません。自分のリズムにあった方が良いと思います。

ちなみに私は、教科書での学習はどちらも1日10ページずつやると決めていました。理由は、進捗が遅くなってもどちらかやっておかないと気にしてしまうからです。そして商業簿記の学習においてメインの論点は「連結会計」です。昔は、1級の範囲だった過去があり、多くの受験生が苦手とする分野です。他にも、「税効果会計」や「有価証券」の論点も合否が分かれる分野といっても過言ではないです。学習の仕方は、テキストでもYouTubeの動画でもスクールでも3回以上やりましょう。3回以上済ませると自分の苦手な論点や、時間をもっと捻出して学ばなくてはならない分野が洗い出されます。つまり、洗い出してから過去問で得点を採るためにどう計画をするかが分かってきます。私の体験でいえば、税効果会計と連結会計は問題なく学習出来ましたが、有価証券は完成度が低かったです。

ですので、範囲が長い商業簿記は苦手分野を作らず、全ての問題にも対応できるようにしてくださいね。

ネット試験の過去問の目安時間は1から3までで30分が理想です。簿記3級の学習でも触れましたが、プルダウン式の解答方法と穴埋め問題で数字は完全入力です。問題も2級ですので、しっかり読み込まないと解答の仕方を間違えてしまう問題も稀にでます。1の仕訳は確実に20点をとる気持ちで普段の学習を心がけて下さい。

続いて工業簿記です。

工業簿記は2級から学習する分野のため範囲は商業簿記に比べて短くなっています。学習内容も大きく変更することもほぼないですし、問題のパターンも決まっています。得点源に出来る方が多く、合格され方のほとんどは9割近く採っています。学習の進め方は、計算をすることは前提ですが、「ボックス図」と「シュラッター図」を書く作業が頻繁に出てきます。頭の中で計算するのではなく、必ず図を下書き段階で作成して回答を導き出す作業をしてください。他にも、「製造指図書」の作成や「固定費調整」は得点に差が出る分野です。範囲が狭いからこそ、商業簿記をアシストできるように高得点を狙いましょう。

ネット試験では、どちらかと言えばシンプルな問題を出題してきます。

ネット試験の過去問の目安時間は4,5合わせて20分以内が理想です。

過去問対策もネット試験と同様に進める

学習範囲も、配点も、商業簿記60点・工業簿記40点と同じだからです。

しかし過去問を使うときに気を付けて欲しいことは商業簿記のお話しになりますが参考にしてください。

・問題文が圧倒的に長いことがある。

・現場対応力の問題が混ざっている。

・部分点狙いの問題と言わざるを得ない出題がされることがある。

・難しい問題が話題になりTwitterのトレンドになる。

要するにシンプルに聞いてこないことがあるんですね。

合格率も10%代の時もあるくらいですし、ましてや時間が圧倒的に足りなかったという人も多くいます。練習では過去問で解説を読んでも必死に理解しようとせず、採るべきところで採れていたか確認するようにしましょう。ネット試験ではそのような複雑な問題はほとんど出てこないので、基本問題では落とさないように気を付けてください。また、問題の2,3に関してはネット試験でも表の作成が求められるので、解法のルールをしっかりと抑えてください。

それでは、最後にまとめに入ります。

簿記3級簿記3級ネット試験では、統一試験とは配点と、大問の数が違う点。簿記2級では60分ではなく90分の違いがあるので、注意しながら学習をしてください。仕訳は絶対にスピードと正確さを重視して、一番の肝になるので絶対に怠らないでください。仕訳は必ずと言っても良いほど理由をつけるようにしてくださいね。理由が曖昧になってしまうと、問題1の点数はおろか、問題2,3の表を埋める際に失点に結びついてしまいます。この答えはこれしかないと言い切れるくらいまで仕分けを落とし込めれば、ネット試験では穴埋めも、プルダウン式の解答も処理できます。

どちらかに迷ってしまい答えを導き出すことが難しい場合は、次の問題にとりかかって、最後に問題を解く練習も行いましょう。せっかく受験しに行く訳ですから、自信がある答えを先に埋めていくやり方が1番合格に近いやり方です。

簿記の試験は、70点で合格ですから100点を狙わずに捨てるべきところは捨てる勇気も必要です。皆さんの合格を心より応援いたします。

Biz人 編集部 経理応援隊/簿記応援隊

経理実務や簿記の試験対策に役立つ知識を提供します。

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