みなさんは、マーケティングと聞くと何を思い浮かべますか?最近よく聞く言葉ですが意外と知らないですよね。マーケティングとは、顧客のニーズを探りサービスを提供して持続的に効果を届ける企業活動です。これだけ聞くと難しいですよね。簡単に言うと「顧客と自社のwin‐winの関係を作る」ということです。そのマーケティングの戦略には、多くの方法があります。
今回は、その中でも特に有名な「3C分析」という分析・戦略の方法を紹介します。
みなさんは、マーケティングと聞くと何を思い浮かべますか?最近よく聞く言葉ですが意外と知らないですよね。マーケティングとは、顧客のニーズを探りサービスを提供して持続的に効果を届ける企業活動です。これだけ聞くと難しいですよね。簡単に言うと「顧客と自社のwin‐winの関係を作る」ということです。そのマーケティングの戦略には、多くの方法があります。
今回は、その中でも特に有名な「3C分析」という分析・戦略の方法を紹介します。
【目次】
では、そもそも3Cとは何なのでしょうか。
3Cとは、要するに
マーケティング活動をする際に用いる戦略の1つです。3つのC、つまりCustomer(顧客)、Competitor(競合他社)、Company(自社)の視点から最適な戦略を立てるというものです。3C分析は、買い手目線の分析フレームであり、売り手目線の4P分析とよく比較されます。
また、元マッキンゼーアンドカンパニーの日本支社長の大前研一氏が提唱したことでも有名です。4P分析と同様に、マーケティング戦略の重要なフレームの1つです。基礎的なマーケティング手法ですから、しっかりと理解しておきましょう。
Customer(顧客) |
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Competitor(競合他社) |
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Company(自社) |
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では、3Cを使った分析フレームを見ていきましょう。Customer(顧客)、Competitor(競合他社)、Company(自社)の順に解説していきます。大事な内容なので、しっかりと理解しましょう。
顧客・市場について分析を行います。自社の製品やサービスを購買する顧客を把握しようとするものです。具体的には、市場の規模や成長性、ニーズなどの観点で分析します。
顧客・市場の調査方法としては、
の4つの要因から環境を分析する「PEST分析」などが挙げられます。これにより、外部環境の分析が可能になり、顧客・市場の状況を総合的に把握できます。
競合他社について分析を行います。競合他社から顧客をいかに奪うかを考えるのです。競合他社の戦略や経営規模など、強みや弱みを調査します。
具体的には、競合他社の
などを調査します。
これらを自社と比較することは、自社の強みや弱みを把握することにもつながります。自社の商品が優れていても、他社の商品やマーケティング戦略よりも劣っている場合があります。ビジネスの世界では、自社の商品やサービスの絶対性ではなく、他社との対比の中の相対性で評価することが大切です。
自社について分析を行います。自社の経営資源や活動を把握するのです。Customer(顧客)、Competitor(競合他社)分析結果なども用いて戦略を練っていきます。
具体的な分析方法としては、
のフレームワークから分析する「SWOT分析」などがあります。
自社の強みと弱み、守りと攻めを知ることは大切です。より多くの視点からとらえることで、総合的な決断を下すことができます。
これにより、自社の事業の現状の把握につながり、自社のマーケティング戦略を明確にすることができます。
これらが、3Cを用いた分析フレームです。それぞれの視点を総合して、マーケティング戦略を練ることが大切です。「PEST分析」や「SWOT分析」などの分析フレームを合わせて利用することで大きな効果を発揮します。
それでは、実際に3C分析をやってみましょう。いくつかの商品やサービスを例に考えてみます。これから上げる事例を、Customer(顧客)、Competitor(競合他社)、Company(自社)の視点から分析しましょう。
みなさんは、ゲームをしますか。コロナ禍で多くの産業がダメージを受ける中、大躍進したのが任天堂です。個性的なキャラクターや独自のゲーム機を想像される方が多いでしょう。そんな任天堂が、競争の激しいゲーム業界でどのように生き残っているのかを3Cのフレームで分析してみましょう。
ゲーム市場は、ゲーム機からスマホゲームへと転換しています。独自のゲーム機を販売し、ソフトなどで利益を得る任天堂には不利な状況でしょう。
一方で、コロナウイルス感染拡大で「おうち時間」が増加しました。家で楽しめるため、ゲーム業界には追い風となるでしょう。
SONYのPlayStationやWindowsのXboxといったゲーム機は美しいグラフィックなどを売りにしており、ハイスペック競争の路線を走っています。
無印良品は多くの分野の商品を販売しています。アパレルから食品まで幅広い市場に参入していると言えるでしょう。共通して家庭内の需要が高い分野でもあります。
多くの業界に参入しているため、それぞれの業界に競合他社が存在します。アパレルなら、ユニクロ、家具であればニトリ、雑貨であれば東急ハンズなどでしょう。総じて、低価格帯の企業が多い傾向があります。
社名にもある通り、シンプルで高品質というコンセプトがあります。そのコンセプトを多くの製品に当てはめて独自の商品を作っています。無印良品の強みは、そのブランドイメージと汎用性の高さでしょう。
このように、3Cのフレームに当てはめて分析すると、とるべき戦略が明確になります。また、1つや2つの要素では不足していることも理解できたと思います。自社だけでなく、顧客や競合他社に目を向ける必要があるということです。