個人用だけでなく法人用のクレジットカードも普及していることやキャッシュレス決済の推進、また経理処理の効率のよさなどの理由により、現場でもクレジットカードによる決済が増えてきました。それに伴い検定試験でも頻繁に出題されるようになった分野です。商品の販売代金の回収をクレジット信販会社へ依頼するため、手数料を支払うことになります。
問題
商品200,000円をクレジットカード決済により販売した。手数料は商品代金の5%とし、商品販売時に計上する。
解答
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
③クレジット売掛金 |
190,000 |
①売上 |
200,000 |
②支払手数料 |
10,000 |
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この問題では、確定させる金額の順序が重要です。勘定科目前に付した番号順に金額を入れていきます。
①商品代金200,000円を「売上」の金額として記入します。現金販売でもクレジット決済販売でも、商品の売上の金額が異なるようなことはありません。
②手数料を計算します。200,000円×5%=10,000円。10,000円がクレジット信販会社へ支払う手数料となります。
③通常の売掛金とは区別して「クレジット売掛金」勘定を使います。貸借差額でクレジット売掛金を求めます。200,000円-10,000円=190,000円。後にクレジット信販会社から受け取ることのできる金額、つまりクレジット売掛金が190,000円ということです。