経理/簿記試験

簿記ネット試験の申込方法と日程調整のやり方

テーマ
簿記ネット試験
監修
簿記マスター

試験を受ける事は決めたけど、実力が試験に出るのかな。

試験は緊張するから学習しても力を発揮出来なかったらどうしよう。

試験に向けて学習を一生懸命しているのに、いざ本番になると力を上手に発揮できないまま終わってしまったことありませんか。誰でも1度は悔しい思いをしてきた経験はあるのでは無いでしょうか。学習スタイルを活かしつつ生活サイクルそのままで試験へ向けて進めれば多少の緊張感も和らぎ平常心で試験にのぞむことが出来ますよね。

試験の調整の仕方や試験を申し込む際の留意点も徹底解説しますので、試験本番に向けての大まかな流れが掴めますし、微調整で合格に近づいた点を惜しみなく公開します。

従来の3級・2級日商簿記試験の日程は年3回が主流

学生の方であれば、日曜日開催の試験に向けての調整が難しくないかもしれません。

ただ、社会人の方であれば、日曜日試験に向けて日程調整が必要な方もいます。主婦の方であれば、家族との行事を調整しなければならないケースがあります。

ネット試験のメリットは調整を最大限有効活用して、試験日を自分で作ることが出来ます。勿論、定員はありますが年3回の縛りから解放され、多くの方に試験が提供できる環境が整いました。

実力があるのに日程的に受験できない方や、期日までに資格を保有しなくてはならない方にも朗報です。

リズムよく試験まで進んで行きたい方は是非ネット試験を視野にいれて活動してください。試験の期日を待たず自分のタイミングで受験できる時代は、より多くの受験生に環境が整備された賜物ではないでしょうか。

CBT式ネット試験の恩恵を受けて、自身の活躍の場を是非広げてみましょう。

簿記検定にネット試験が導入されて数年が経過

ネット試験が始まったきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大でした。

2020年6月に実施予定だった検定が中止を余儀なくされたのです。2020年3月から簿記3級の学習を開始した私にはショックだった出来事を鮮明に覚えています。

6月の試験の申込直前に一部の情報が流れていたので、中止の知らせを聞いた時には学習ペースの維持が難しかったです。

というのも、6月に3級を受験し11月に2級の受験を視野に入れて取り組んでいました。中止のお知らせを聞いた時には、受験の計画そのものを変える必要がありました。幸いにも、11月の156回の試験から人数を絞った開催に参加することができました。

ただ、実施を見合わせる会場もあったのは事実ですので、公平性には足りていないと言い切れる側面がありました。このような事態に対応し、試験の開催に支障をきたさないことと、試験の中止が今後あり得ることを想定した。

これがネット試験が行われることとなった誕生です。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/17qo_-I2GLMsXfXnjVClz_tW2naQJVPQm3B7yYzFbIzQ/edit#gid=0

(日本商工会議所HPより引用)

簿記3級の筆記試験は日曜日午前9時から各会場にて開催

日曜日の午前9時からと言えば、普段仕事をお休みしている会社員の方やご自宅でゆっくりされている主婦の方。また、学校がお休みでお出かけメインの学生の方などもいらっしゃるかと思います。試験に向けて活動されている方や、これから活動を始める方は学習の傍ら、決まった日程に向けて活動されていると思います。

試験日に向けて、逆算して残り日数をカウントダウンされている方がほとんどかと。

簿記2級の試験時間も同様に開始時刻が13時30分からと決まっています。受験対策で試験時間と同じ時間に合わせて過去問を行ったり学習をしたり時間の工夫を最後に迫られます。勿論、試験時間に合わせて工夫出来れば、功を奏したことになるのですが。

必ず受験をする全員がリズムを作れるわけがないんですよね。というのも、学習スタイルが人によってバラバラだからです。

例えば、夜型の学習スタイルの人が、朝の9時に試験で力を発揮できるでしょうか。試験の準備段階で調整もしなければならず、朝の活動を増やさなくてはなりませんよね。ネット試験であれば、定員に達しなければ自分で試験時間と日程の両方を決めることができます。

自分の学習スタイルはどちらかと言えば夜型なので、せめて夕方からの試験時間にする。こういった選択も可能なのです。

私の場合は簿記2級を受験した際のお話でどう調整したかを少しご紹介します。

筆記試験の13時30分は当日に何をするか決められず失敗しました。というのも、朝の学習スタイルは定着してましたが、大体普段の生活リズムであれば13時30分はリラックスしている時間なのです。

平日の仕事の時間であれば昼食休憩で、少しテキストを読む程度でした。そこでは試験といえど自分の力を発揮できるように自分を調整するのが困難でした。加えて試験当日の午前中は時間がたくさんある分落ち着かない。

直前は、暗記事項の徹底なのでテキストを眺めていましたが落ち着かなく家を出て会場入りしました。

勿論試験中は集中して試験を受けることができましたが、試験日直前の過ごし方に間が空きすぎたのは正直しんどさがありました。

結果は不合格でしたので、2月のネット試験は以下の注意点を意識して申し込みをしましので、参考にしていただければと思います。

  • 自分の学習スタイルは朝型か?夜型か?
  • 試験時間の設定を行う際に最大限力を発揮できるとしたら何時ごろが良いか?
  • 試験時間開始までの時間はたっぷりとる必要があるか?
  • ネット試験を受験する際の場所は馴染みのある場所か?
  • 一度受験したからと慢心せず、再受験の日程を二月中旬にする。

1度自分の中で整理して出した結果、開始時間を10時からにしました。

理由は、仕事も学習も集中力が高い時は午前中であること。

電車に乗っていく場所はかつて大学で通ったことのある沿線であること。

電車の中で復習ノートさえ見れば十分であったこと。二月の再受験には過去の失敗を反省したうえで、ピークを作り上げられるのは二月が最適解であること。

以下の点を踏まえて試験に合格した背景があります。勿論そこまで入念にしなくてもという方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、合格に向けて学習されているのであれば力が発揮できる環境を自分で作ることも手段の1つです。是非取り入れてみてはいかがでしょうか。

また、ネット試験ではその日その場で合格か不合格の判定がでます。仮にも不合格になったとしても、試験日から3日以上空けることができればすぐに再受験が可能になります。惜しい点数で不合格になったとしても気持ちを切らさず受験出来ることは魅力の1つです。

ネット試験のメリットを活かして日程調整していただければと思います。

従来のペーパー式は試験日の2か月前から申し込み方法が発表

一般的には近くの商工会議所を検索して、申し込み開始日時や、定員の上限などを確認することができます。

156回の試験では、155回が中止になったこともあり、定員が早々に締め切られるケースもありました。また、商工会議所によっては検定を実施しないことで、受験者が県をまたいで参加するといったケースもありました。

ペーパー式受験の申し込みは早ければ開始から2,3時間で定員に達してしまいます。やはり、申し込みにも余裕を持たせるうえではネット試験の方が有利と言えますね。

ネット試験では、管轄が商工会所ではなく各ネット試験センターへ申し込みます。また、試験日をある程度確定させたい方や空席を先に見ておきたい方は、「テストセンター空席照会」を参照してみてください。空きのある日や、空きのある時間が試験日を候補に入れて検索することが可能となっています。

試験時間を固定したい方や、試験場所を固定したい方にそれぞれメリットがあります。申し込み期間も1週間前から申し込みが可能な会場もあり、急に予定を変更することも可能です。最近一部地域のテストセンターでは試験休止期間を設けている会場もあります。

申し込む際には自分の受ける会場の候補地は必ず見ておくようにしておきましょう。手順としては、株式会社CBT-Solusyonsの申込専用ページにアクセス。

次に受験者マイページアカウントの作成を行う。受験者マイページログインから入り、日程、受験の級、会場の選定、時間の決定を行う。申し込みを終えて支払方法をクレジット支払いや、コンビニ支払いなどを選ぶ。

受験票が、パソコンないしは携帯に届く流れとなっています。もし仮に受験表が届いていないか不都合があれば、必ず問い合わせはする。申し込めたと思っていざ会場へ足を運んだら申し込めていませんとならないように気を付けるようにしてくださいね。申し込みが確認できればあとは当日に身分証明書の提示がありますので、そちらの用意も忘れないようにしてください。

まとめ

ネット試験のCBT式では、日程の調整と時間の調整が可能で、かつ会場も選べるという大きなメリットがある点です。試験を受ける前に自分の生活リズムを調整する必要が少なくて済むし、申し込みも1週間前からでも気兼ねなく出来ること。

不合格になってしまってもリベンジがしやすく、モチベーションを切らさずに次に進みやすいことです。試験を受ける前までは、不安な心境で落ち着かない場面も想定されますよね。それは、試験の難易度もありますが、環境も1部あるものだと思います。

試験に合格するために数百時間も費やしてきたのに、当日のコンディションが最悪であれば誰だって力を発揮することが困難です。そして、不合格になってしまいまた数カ月後まで試験を待つのも気持ちを維持させることにエネルギーを使ってしまいます。それであれば、ネット試験を活用して自分の実力を最大に発揮できるチャンスを逃すことは避けたいですよね。

仮に最初からネット試験メインで受験すると決めてさえすれば、学習の時間が朝型であれ夜型であれ学習の時間も試験の時間も力の発揮が増えて行きます。勿論全てが点数に結びつくかどうかは、学習量も大事ですが、一番集中しやすい環境に自分の試験時間が作れればこんなに後押しになることなんて無いはずです。

緊張感を少しでも和らげたり、プレッシャーを受けることを少しでも減らせれば最後の点数の伸び方も変わって来るのでは無いでしょうか。皆さんのネット試験の後押しになれば幸いです。

合格を心より応援いたします。

Biz人 編集部 経理応援隊/簿記応援隊

経理実務や簿記の試験対策に役立つ知識を提供します。

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