
SUM関数
Excel関数の基礎。Excelで集計する際に、合計値をシンプルに求めることができるのはSUM関数です。
例えば、E2からE6のセルの数字の合計額を求めたい場合に使えます。
=SUM(集計範囲)
という関数を使用します。

E7のセルに=SUM(E2E6)と関数を組みましょう。E2からE6の合計額100がE7に集計されます。
数字の集計作業を行う場合によく使う関数です。
SUBTOTAL関数
SUBTOTAL関数は2通り使い方があります。
ひとつはオートフィルターをかけた場合に、フィルターをかけた部分のみを集計する使い方。もうひとつは、小計を除いて総計を求める使い方です。
フィルターをかけた部分のみを集計
オートフィルターをかける前提で集計を行う場合は、このSUBTOTAL関数を使用しましょう。
SUBTOTAL関数を使用することで、オートフィルターで抽出したあとの数字を集計することができます。
例えば、ExcelでOKとNGの判定をしたあとにOKの部分だけフィルターをかけて、そのOK部分の金額だけ抜き出したい場合に使えます。
使用する関数は
「=SUBTOTAL(集計方法,参照1,[参照2],…)」
です。
集計方法には1~11の数字を入れます。
1は平均値を求める、2は数値の個数を求めるなどその数字によって集計できることが異なります。経理実務で使う数字は9が多いです。9は合計値を求めるので、金額集計をする際に使用します。
参照1の部分には集計範囲をいれましょう。E2からE6まで集計したいのであればE2:E6と入力します。

例えばこの表。判定のうち「OK」のものだけ金額を集計したい場合は、「判定」にフィルターをかけて「OK」のみ抽出します。

E7のセルに=SUBTOTAL(9,E2E6)と関数を組むとOK判定であるE2とE4、E5の数字の合計額50がE7のセルに集計されます。
集計作業全般に使えるExcel関数です。
小計を除いて集計
経営者や外部の関係者に提出する書類はグループごとに小計して、そのグループの小計とは別に総合計を求める形式が多いです。
この場合、総合計にSUM関数を使用すると小計の数字まで拾ってきてしまうので正しい総合計をSUM関数で求めることはできません。そこでSUBTOTAL関数を使用します。
小計部分、総合計部分のどちらもSUBTOTALを使用すれば小計を含めずに総合計を算出することが可能です。

まずは小計をSUBTOTALで求めましょう。
F5のセルは=SUBTOTAL(9,F2F4)を入力して小計を集計。次にF8のセルは=SUBTOTAL(9,F6F7)で小計を集計します。
次に、総合計をSUBTOTALで求めましょう。
F9のセルは=SUBTOTAL(9,F2F8)で東京からF8の小計までの数字を指定して集計します。この場合SUBTOTALの関数を使用しているF5とF8の小計は加味されず、総合計を求めることができます。
見やすい外部資料や分析資料の表を作成する際に、使えるExcel関数です。

