ブックレビュー

【要約】仮説思考|BCG流|問題発見・解決の発想法_仮説思考で仕事の効率を高めよう!

テーマ
BCG流仮説思考
監修
戦略コンサルタント

仕事を速く、効率的に進めるにはどうすれば良いか?と悩む人は多いのではないでしょうか。ビジネスの現場では、日々問題解決に追われているものの、問題解決のスピードが遅い、正しい判断ができない、と言う悩みは多いと思います。

今回の記事で紹介する書籍、『仮説思考』においては、仕事を早く進める、または判断を行う際に重要なのは仮説思考であるとされています。

外資系コンサルティングファームであるBCG(ボストンコンサルティンググループ)出身の著者は、「BCGは仕事が速い」と顧客に言われたことがあるそうです。そして、「なぜコンサルタントは仕事が速いのか?」と考えた際に、優秀なコンサルタントに共通する能力として仮説思考が浮かび上がったと言います。

今回の記事では、仕事を速く進めるために非常に重要な仮説思考の能力について、書籍『仮説思考BCG流問題発見・解決の技術』を紹介します。

【著書情報】

タイトル 仮説思考BCG流問題発見・解決の技術
著者名 内田和成
出版社 東洋経済新報社
ページ数 230ページ
発売日 2006/3/31

 

【章立て】

序章:仮説思考とは何か

第1章:まず、仮説ありき

第2章:仮説を使う

第3章:仮説を立てる

第4章:仮説を検証する

第5章:仮説思考力を高める

終章:本書のまとめ

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仮説思考とは何か

仮説とは、読んで字のごとく「仮の答え」です。ビジネス上で解決しなければいけない問題に対して、分析や検証を行っていない段階で得られる、「最も答えに近いと考えられる結論」のことを仮説と呼びます。つまり、ビジネス上の問題に対して、検証を行う前の段階で仮の答えを出す力、を仮説思考と定義できます。

こう聞くと、仮説思考は非常に難易度が高いものと感じます。しかし、日常生活のレベルでは誰もが仮説思考を実践しています。例えば、「雨の日はみんな外に出たくないのでレストランも空いているだろう」と言う仮説を立てて、食事に行くこともあるでしょう。実際にレストランに行き、空いていれば自分の仮説が当たっていた、空いていなければ自分の仮説は間違っていた、と検証できます。

仮説とは、解決すべき問題に対して早い段階で持つ仮の結論であり、経験を積むことで仮説の精度は高められます。そして、優秀なビジネスパーソンは共通して高い精度の仮説思考能力を有していると本書は主張しています。

仮説思考がなぜ重要か?

仮説思考が重要な理由として、仮説思考の能力を高めることで仕事のスピードが格段に速くなることがあります。よく、コンサルタントは仕事が早いと言われますが、それは仮説思考を高いレベルで実践しているからと筆者は言います。

仮説思考とは、問題の答えを真っ先に考えることであり、ベストな解に最短で到達する手法です。ビジネス上の問題を解く際に、まずは問題の全容を把握するために大量の情報収集を行う人も多いでしょう。そこから網羅的に課題を分析し、解を導き出すことも可能ですが、情報収集や導き出した解の検証に多くの工数を取られてしまいます。

仮説思考で真っ先に正しい解を導き出すことができれば、その仮説を検証して問題解決の実行フェーズに進むことができます。仮説思考を用いずに網羅的に情報を整理するよりも、明らかに問題解決のスピードが速くなります。経験を積んだコンサルタントは、問題を見てすぐに正しい仮説を思いつくことができるため、仕事が非常に速いのです。

仮説思考のステップ①仮説を立てる

仮説思考を実践するには2つのステップがあります。①仮説を立てる、②仮説を検証する、と言う2ステップです。仮説は立てただけではなく、実際に情報やデータを収集し、その仮説が確からしいことを検証して初めて説得力を持たせることができます。

はじめの仮説を立てるステップにおいて代表的なアプローチは3つあります。1つ目は、分析結果から仮説を立てる方法です。既にあるデータや分析結果を読み込み、その情報に対して何が言えるのか?と言う仮説を導き出します。通常、分析は仮説の検証に用いますが、仮説を導き出すためにも活用できます。

次に、インタビューから仮説を立てる方法です。インタビューでは顧客の声を直接聞くことができるため、問題の解決策に繋がる情報が隠れていることも多いです。しかし、インタビューから良質な仮説を導き出すためには、インタビューの技術を高めておくことが重要になります。

そして、最後に本書ではヒラメキによる仮説構築を紹介しています。ヒラメキを得る場面には個人差がありますが、著者はひらめくための頭の使い方として、①様々な立場の目線で考えてみる、②極端に振って考えてみる、③ゼロベースで考えてみる、と言う3つの考え方を紹介しています。

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仮説思考のステップ②仮説を検証する

前ステップで立てた仮説を絞り込み、有力な仮説についてはさらに深堀するために行うのが仮説の検証です。有力と考えられる仮説が複数見つかった場合、様々な手法で検証を行うことにより、スジの悪い仮説を除外することができます。また、スジの良い仮説については検証を行うことによって更に進化させます。仮説を検証する方法についても、本書では3つの代表的なアプローチが紹介されています。

まず1つ目は、実験による検証です。立てた仮説を実際に実行し、消費者の反応を見ることで仮説が正しかったかどうかを検証する方法です。一般的に行われる代表的な例としてテストマーケティングがあります。当初は限定的な市場やチャネルで発売する手法ですが、事前の仮説通りの顧客反応が得られるかを検証する方法として機能します。

ディスカッションによる検証も仮説検証のアプローチです。他人に自分の仮説をぶつけることで、その仮説が正しそうかを検証します。特に仮説思考の能力が未熟なうちは、自分で考えるだけでなく、他人に仮説をぶつけてフィードバックを得ることが効果的です。社内の同僚や上司に仮説をぶつけるだけではなく、インタビューでも顧客に仮説をぶつけることで、顧客反応から仮説の検証を行うことができます。

そして最後に、分析による検証が仮説検証のアプローチとして紹介されています。しかし、ここでは精緻な分析は必要ではなく、目的に応じて必要最低限の分析を行うことが重要です。分析を行う目的は主に、問題発見、他人の説得、自分を納得させる、の3つです。それぞれの目的に応じて求められる精緻さは異なり、「クイック&ダーティ」に必要最低限の分析を行います。しかし、いずれの分析を行うにしても、まずは仮説を持ち、仮説検証のために分析を実施します。

仮説思考のトレーニング

本書では仮説思考能力を高める方法も紹介されています。仮説思考の能力が高ければ、検証した仮説が間違っていることがほとんどなくなり、一発で正しい仮説を導けるようになると言います。良い仮説は実践に裏打ちされた経験から生まれるため、仮説を立て、それを検証するプロセスを何度も経験することで仮説思考力は高められます。

筆者は日常から仮説思考のトレーニングを実践する方法として、Sowhat?を常に考える、なぜを繰り返す、と言う2つのことを推奨しています。日々の出来事や、新聞の記事などから、Sowhat?(だから何?)やなぜを繰り返します。例えば、テレビを見ながら「韓流ドラマがなぜはやったのか?」と言う理由について、なぜを繰り返して考える、と言った具合です

また、普段の仕事においても仮説思考を積極的に実践することが大切です。失敗を恐れずに仮説をぶつけることで、フィードバックも得られ、仮説の精度を高めることができます。仮説思考を繰り返し訓練することで、仮説の精度が高まり、仕事のスピードも格段に速くなるでしょう。

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