不動産屋から掘り出し物件を紹介してもらう方法
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- 不動産投資家
【目次】
市場に出回っている物件を買っていては儲からない
不動産投資を成功させるために、重要なのはいい物件を安く買うことです。
基本、市場に出回っている物件を売り出し価格でそのまま購入して、不動産経営をしているようでは、まず儲からないというのは不動産投資では常識となります。ですので、多くの不動産投資家は値引き交渉をしたり、市場に出回る前の物件を購入することが重要になります。
値引き交渉をしても、売主が応じてくれないということも当然ある上に、嫌われている不動産投資家の場合、業者も真剣に価格交渉に望んでくれることはありません。市場に出回る前の物件を紹介してもらうぐらいに、不動産業者と良好な関係を築いている不動産投資家であれば、価格交渉も真剣に聞いてくれる上に、まだ市場に出回る前の物件を紹介してもらえることもあります。
実際に、どのような不動産投資家が業者から好まれるかを詳しく説明します。
電話でコンタクトを取れる投資家
不動産の物件サイトでは、物件が掲載されると問い合わせのメールが何十件も掲載先の不動産業者にきます。
そして随時、不動産業者は問い合わせに返信していくわけですが、メールでの問い合わせで成約に繋がることはあまりなく、物件資料を送ったり、返信をしても以降は返事が返ってこないということが多いため、そもそもメールの問い合わせをあまり信用していません。
では、プロはどうやって問い合わせをするかというと基本電話です。素人のメールでの問い合わせに対して、プロは電話で直接電話をするので、そもそも素人の方に勝ち目はありません。また、プロは電話だけでなく、直接店舗訪問を行い、挨拶や物件の詳細を聞くので、顔を覚えてもらいやすく、真剣度が伝わるため業者と仲良くなりやすいです。
素人の方も、真剣度を伝えるために必ず電話で直接交渉をした後は、業者訪問をして担当者と物件のことについて詳しく聞くようにすることをおススメします。もし、直接交渉の際に、資金力や属性に問題がなければ、業者も真剣に価格交渉などに積極的になってくれます。そして、一回だけでなく、何度も足繫く通うようにしましょう。
この地道な作業が、業者との関係構築に繋がるのです。
自己資金や融資枠が確保されていることは前提
せっかく良い物件を紹介しても、自己資金がなく、融資枠も確保してないのであれば、時間の無駄になる可能性があり、業者もあまり積極的にはなりません。
もちろん、公務員や医師だったり、属性が良いのであれば、ローンが通らないというケースはあまりないので、真剣になりますが、業者と関係構築ができてないと掘り出し物件ではなく、割高物件を紹介されてしまいます。
業者との関係構築に集中するのもいいですが、自己資金や融資枠を事前審査などで確保しておくというのも交渉には必要となります。基本的に、融資の審査はその人の属性に貸しているので、物件の良しあしはそこまで関係していません。
市街化調整区域とか、接道義務を満たしていない、旗竿地などであれば審査に関係してきますが、金融機関では周辺相場について理解しているわけではなく、不動産業者の値付けをほとんどの場合、信用していますので物件そのものについては、そこまでこだわっていないのです。
嫌われる投資家の特徴その1
物件を紹介しても、結論を先送りにする投資家は嫌われます。
というのも、不動産業者は仲介手数料で利益を出すので、何日間も結論を出さずに、物件を確保したままだと不動産業者も困ってしまうからです。
また、物件紹介を受けたのに返事をしないのもやめましょう。このような行為は、不動産会社の利益に直接打撃を与えるものなので、いくら今まで良い関係を築いていても、たった一回で関係が崩壊する可能性があります。物件の紹介を受けた場合、その物件の購入可否は理想は1日、最低2日以内には決めるようにしましょう。
物件を見たときに、その購入判断をすぐに出せるようになるためには、ある程度勉強しておくことが必要になります。
嫌われる投資の特徴その2
融資の審査が通った後や購入判断を出した後に、仲介手数料を値切る不動産投資家は確実に嫌われます。
むしろ、コンサルティング料などの名目でプラスアルファの手数料を支払うような投資家はとても気に入られます。不動産業者が長年築き上げた信頼関係や人脈、資金力があるからこそ売主から売り出し前の物件を業者に対して売ってくれと依頼されるわけで、そこに行き着くまでには多大なコストが掛かっているわけです。
もちろん、それとこれとは別の問題ではありますが、掘り出し物件をせっかく紹介してもらったのにも関わらず、直前でそういった仲介手数料を値切ったりするような交渉するのは、せっかく築き上げた信頼関係を壊すことになりかねません。
そういった背景を踏まえて、信頼関係が壊れてもいいと思って、仲介手数料を値切るなら構いませんが、あまりおススメしません。
最後に
いかがでしょうか。
掘り出し物件を紹介されるためには、非常にアナログではありますが、何度も業者訪問をしたり、直接電話をして交渉をしたりして、不動産業者と仲良くなるのが必要となります。
デジタルの時代でも、人と人との繋がりが重要だということです。
実際、多くの不動産投資家は昵懇にしている複数の不動産業者に、お歳暮を送ったり、訪問時に従業員全員分のお土産を購入したりして、このように業者と関係構築をしています。
いかに自分が訪問しやすい不動産業者を増やせるのかも、不動産投資の成功には重要になっていきますので、ネットで住宅情報を閲覧するだけでなく、ぜひ気になる物件が少しでもあれば、試運転も兼ねてメールや電話での問い合わせを行い、直接訪問して不動産業者と付き合うことに慣れて頂ければと思います。
そういったことは、不動産投資だけでなく、自分の家を買うときにも役に立つので、是非とも今回の記事の内容を活用していただければ幸いです。