ブックレビュー

【要約】センスは知識からはじまる_センスをつける方法

テーマ
センスをつける方法
監修
読書マニア

”企業秘密ゼロ”を目指しているグッドデザインカンパニー代表の著者は、今まで手がけてきたデザインの手の内を全て明かしています。

なぜなら、正しい方法を知って、やるべきことをやり、必要な時間をかければ誰でも手に入るものだからです。センスは生まれつきの才能だと思っている方は多いと思います。

本書を読むことで本当のセンスを手に入れることができます。

 

【著書情報】

タイトル センスは知識からはじまる
著者名 水野 学
出版社 朝日新聞出版
ページ数 192ページ
発売日 2014/4/30

 

【章立て】

第1章: センスとは何か定義する

第2章:「センスのよさ」が、スキルとして求められる時代

第3章:「センス」とは「知識」からはじまる

第4章:「センス」で仕事を最適化する

第5章:「センス」を磨き、仕事力を向上させる

 

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「普通を知ること」が重要

  • センスはわかりにくいもの。
  • 特別な人だけが生まれつき備わっているもの。
  • 天から降ってくるひらめきのようなもの。

このような誤解を招く理由の1つは、センスが数値で測れないものだからです。

その結果、「斬新なアウトプット」「いままで誰もやってこなかったこと」を考え自分自身を追い詰めてしまいます。

しかし、センスがよいものを作るには「普通」という感覚がとても大切です。

「普通」こそ、「センスのよい/悪い」を測ることができる唯一の道具なのです。ここでの「普通」とは、大多数の意見を知っている事でも、常識的であることとも違います。普通とは「いいもの」がわかる。

「悪いもの」がわかる。その両方を知った上で、「一番真ん中」がわかるということです。

この「普通」が理解できれば、ありとあらゆるものに応用ができます。

すべての仕事において”知らない”は不利

先ほど「普通」を理解することの重要性をお伝えしました。

では、「普通」を知るにはどうしたらよいのかというと「知識」を蓄えることです。「普通」がわかるということは、いいもの・悪いものをたくさん経験して知識として蓄えれた結果だと言えます。

これは仕事においても同じで、良い商品・悪い商品を知ることによって知識が蓄えられ、最適な判断が行えるようになるのです。

自分の携わっている仕事について、知識が少なければ少ないほど、最適な判断ができなくなってしまうのです。

センスとは知識にもとづく予測である

あなたがセンスがよいと思う人は誰ですか?

と聞かれたら誰を思い浮かべるでしょう?

両親・上司・先輩・友人など人それぞれだと思います。理由についても様々あると思いますが、共通点もあるはずです。

  • それはあたなの知らないことを知っている。
  • あの人に相談したら、仕事がうまくいった。
  • アドバイスをもらったら契約が取れたなど。

思いつくこともあるかもしれません。

あなたが知識にもとづく予測から判断をもらった結果、成功・失敗を経験でき、知識として蓄えれていくのです。仕事においても知っているということがいかに大事かなんとなくわかったいただけたと思います。

何事においても知らないよりは知っていた方がはるかに良いのです。

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センスアップはスキルアップにつながる

現代社会においてセンスはマナーです。

センスがよいとは、知識が豊富な人で、知識が豊富な人は仕事ができる人です。知識が豊富な人は、上司や商談相手との会話の中で相手の意図を理解し、自分の知識と照らし合わせながら会話を進められます。

また常に知識を吸収しようとする人は、どんな会話からでも知識を得ようとします。その結果、相手の話を真剣に聞くようになり、その姿勢は相手にも伝わります。

センスアップすることが、最短のスキルアップにつながるのです。

「好き嫌い」ではなく例をあげてセンスを磨く

センスを磨く上で好き嫌いで物事を判断するのはよくありません。好き嫌いで判断してしまうと、客観的に物事を見れなくなり、「普通」の判断が鈍ります。

ですが、私たちは無意識で主観で物事を見てしまいます。可能な限り主観をフラットにして、「誰が、どんなときに、どのような場所で」を設定し物事をとらえましょう。

ファッションで例えるなら、人物設定を25歳の女性とします。

ここではもっと人物設定を深堀します。

この女性の普段のライフスタイル、仕事内容、住んでる所など。

女性の設定というだけでも、無限に出てきそうですね。ここで具体的にイメージできるようになるためには、女性雑誌を毎月読んでいることが必要になります。女性雑誌には各年代を対象とし、ファッション、仕事、ライフスタイルの背景まで細部まで設定してあります。

センスを最適化し判断できれば、具体的な女性像を思い浮かべることができるようになります。

日常の工夫で思い込みの枠をはずす

センスを磨く方法は、知識を集積することと客観的になること。

逆に、不勉強と思い込みはセンスアップの敵と言っても過言ではないです。不勉強の克服はとにかく勉強するしかありません。ですが、思い込みは無意識なので、自分でも気づかないことが多いです。

では、どのようにこの思い込みの枠を外すかというと、いつもと違うことをしてみることです。

大それたことではなく、小さなことから行動してみましょう。例えば毎日朝起きてテレビをつけたら、いつもと違う番組を見ます。いつもと違う車両に乗ってみる。いつもと違うコンビニに寄ってみる。自分の枠組みを決めているのは自分自身です。それは周りの環境という要素から作られています。

まず、周りの環境を少し変えることで、自分の枠組みに変化が起き多様性が育ちます。さらに、普段読まない本や雑誌、あまり話したことのない同僚などと話してみることで、新しい発見や気づきが生まれ知識が蓄えられるのです。

常に自分の枠組みを組み直す意識をしてみましょう。

まとめ

ここまでセンスを磨くことについて解説してきました。

センスは生まれ持ったものではなく、知識の集積によって磨かれるものです。普段感じている常識や思い込みを客観的にみたり、自分の知識を深堀して突き詰めていくことで、知識が蓄えられます。

自分という殻を破り、新しい自分を磨いていきましょう。

 

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Biz人 編集部

「明日の仕事の役に立つ情報を、一人でも多くの人に提供したい」そんな思いで運営しています。ご自身のご知見・ご経験を世の中の役に立たせたいとお考えの仲間を募集しております。

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